緩和ケア看護師の一日の様子や緩和ケアに大切なスキルが分かります

緩和ケア看護師Fさんの場合

申し送りで容態に変わりがないかを確認

緩和ケア病棟で働いているFです。緩和ケアに興味を持ってもらえる方が少しでも増えてくださることを願って、日常の様子をお伝えしますね。私が勤務する病院では毎日申し送りが欠かせません。「申し送り」と聞くと緊張感が走る様子を想像するかもしれませんがそんな堅苦しい感じではなく、患者様の容態の変化やご家族の状況といった情報をチームで共有しましょうね♪くらいの柔らかな雰囲気の中で進められます。あ、チームというのは一般病棟で見られるような、看護師のみで構成された「チーム」ではなく、医師・看護師・薬剤師・心理士・作業療法士など異なる職種の専門科が集まって結成された「緩和ケアチーム」のことです。それぞれの専門的視点から見た患者様の状況を元に、QOLを最優先しながら治療内容や治療方針を決めていきます。申し送りが終わったら、患者様の待つ病室へと向かいます。

患者様の痛みを少しでも和らげるためのケアを実践

緩和ケア病棟に入院されている方の多くが、末期がんを患っています。がんに対する積極的治療は行わず、病気による痛みや吐き気などの症状の対処のみを希望している方がほとんどです。私たち緩和ケアスタッフにできることは、痛みや苦痛を少しでも取り除くこと。気分が悪い方の背中をさすったり、痛みが気になる方にはマッサージを施したりします。また精神面のケアも大切。「死」という現実に怯える患者様やご家族の気持ちにそっと寄り添い、なぐさめ、苦しみを分かち合うのも私たち緩和ケアスタッフの任務です。このような話をすると「やはり緩和ケア病棟は悲しみの多い場所だ」と思われてしまうかもしれませんね。確かに、患者様との別れに涙する日もあります。でも、緩和ケア病棟の日常はとても穏やかで、歌を歌ったり、レクリエーションを行うなど、楽しいことも多いんですよ!QOLを最優先させた看護により患者様の心を満たせるのも緩和ケアならではですね♪患者様の口から自然とこぼれる「ありがとう」の一言がこんなに胸に響く職場は他にないかもしれません。

患者様の「看取り」を行うことも

やはり緩和ケアに携わる上で、患者様を「看取る」ことは覚悟しておかなければなりません。最期の時を迎えた患者様に私たちができることと言えば少しでも早く、きれいな状態でご家族と面会させてあげること。そのために短時間で保清を行い、エンゼルメイクを施します。別れは辛いですが、患者様の最期の日々に華を添えられる仕事に携わっているというのは私にとって大きな誇りです。看護師として大切な思いやりと優しさが常に鍛えられます!

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